2008年12月22日
『朝香宮家に生まれて―侯爵夫人鍋島紀久子が見た激動の時代』
こんんばんは。主宰者の石井です。
今日は、東京も夕方から雨で、気温も低く、勤務先からの帰路はとても厳しい寒さでした。

さて、今日は佐賀藩関係の本の紹介です。佐賀藩関係といっても歴史書ではなく、明治から昭和に生きたある女性の人生を描いた作品で、タイトルは『朝香宮家に生まれて-侯爵夫人鍋島紀久子が見た激動の時代』。著者は、旧佐賀藩主鍋島家の第十三代当主直泰侯爵と夫人紀久子さんの長女北風倚子さん。
この本の主人公紀久子夫人は、旧皇族朝香宮鳩彦王の令嬢で、鍋島侯爵家に嫁ぐまで、「紀久子女王殿下」と呼ばれた人。若いころの写真はとてもお綺麗です。なお、母方の御祖父様は明治天皇です。明治から昭和の激動の時代、女王として育ち、華族夫人として過ごし、敗戦後は一市民として暮らしたその人生はなかなか興味深いものがあります。とくに、晩年の暮らしについては、我々一般市民と変わらぬ暮らしぶりで、鍋島家の旧臣筋にあたる私などは、やや不憫な思いも感じました。
でも、時代の変化に暮らしぶりも激変する中でも、「家族」を大切にしてきた紀久子夫人と、著者の北風氏の思いはなんとなく伝わった気がして、なかなか素敵な本だったと思います。
皆さんも是非、ご一読を。
追記ですが、鍋島直泰氏と紀久子夫人の長男で、鍋島家第十四代当主直要氏は、今年の初夏、お亡くなりになられています。現在の当主は第十五代直晶氏(財団法人鍋島報效会理事長)とのことです。
主宰者拝
今日は、東京も夕方から雨で、気温も低く、勤務先からの帰路はとても厳しい寒さでした。

さて、今日は佐賀藩関係の本の紹介です。佐賀藩関係といっても歴史書ではなく、明治から昭和に生きたある女性の人生を描いた作品で、タイトルは『朝香宮家に生まれて-侯爵夫人鍋島紀久子が見た激動の時代』。著者は、旧佐賀藩主鍋島家の第十三代当主直泰侯爵と夫人紀久子さんの長女北風倚子さん。
この本の主人公紀久子夫人は、旧皇族朝香宮鳩彦王の令嬢で、鍋島侯爵家に嫁ぐまで、「紀久子女王殿下」と呼ばれた人。若いころの写真はとてもお綺麗です。なお、母方の御祖父様は明治天皇です。明治から昭和の激動の時代、女王として育ち、華族夫人として過ごし、敗戦後は一市民として暮らしたその人生はなかなか興味深いものがあります。とくに、晩年の暮らしについては、我々一般市民と変わらぬ暮らしぶりで、鍋島家の旧臣筋にあたる私などは、やや不憫な思いも感じました。
でも、時代の変化に暮らしぶりも激変する中でも、「家族」を大切にしてきた紀久子夫人と、著者の北風氏の思いはなんとなく伝わった気がして、なかなか素敵な本だったと思います。
皆さんも是非、ご一読を。
追記ですが、鍋島直泰氏と紀久子夫人の長男で、鍋島家第十四代当主直要氏は、今年の初夏、お亡くなりになられています。現在の当主は第十五代直晶氏(財団法人鍋島報效会理事長)とのことです。
主宰者拝
Posted by 石井和泉 at 23:58│Comments(0)
│読書