2008年12月26日
『大隈重信と江副廉蔵』
またまた新刊の紹介です。

郷土史研究家・末岡暁美先生の『大隈重信と江副廉蔵』が佐賀県の洋学堂書店から昨日刊行されました。江副家はもともと龍造寺家の時代からの譜代家臣の家柄で、大隈重信侯の先妻美登夫人は、江副家の出です。
末岡先生は、佐賀県郷土史研究家の間でも有名なBlog「幕末・明治の肥前 こぼれ話」のブロガーで、研究誌などにも、明治以降の佐賀県と沖縄県の人的関係の深さなどを紹介されています。
末岡先生もまた、郷土への熱き思いを持っておられ、極めて地道な研究活動を行っておられます。私が尊敬するのが、とくに郷土の人物に対する思いです。末岡先生の文章を読むと心温まるのを感じるのは、おそらく末岡先生のお人柄から来ているのではないかと思います。
今から読むのが楽しみです。
主宰者拝

郷土史研究家・末岡暁美先生の『大隈重信と江副廉蔵』が佐賀県の洋学堂書店から昨日刊行されました。江副家はもともと龍造寺家の時代からの譜代家臣の家柄で、大隈重信侯の先妻美登夫人は、江副家の出です。
末岡先生は、佐賀県郷土史研究家の間でも有名なBlog「幕末・明治の肥前 こぼれ話」のブロガーで、研究誌などにも、明治以降の佐賀県と沖縄県の人的関係の深さなどを紹介されています。
末岡先生もまた、郷土への熱き思いを持っておられ、極めて地道な研究活動を行っておられます。私が尊敬するのが、とくに郷土の人物に対する思いです。末岡先生の文章を読むと心温まるのを感じるのは、おそらく末岡先生のお人柄から来ているのではないかと思います。
今から読むのが楽しみです。
主宰者拝
2008年12月25日
『成富兵庫茂安』
新刊のご紹介です。

元・佐賀県庁職員の郷土史研究家・田中耕作先生の新著『成富茂安~佐賀藩の初期を支えた男-戦場に、外交に、そして治水に-』が佐賀新聞社から出版されました。田中先生は、過去、佐賀藩主を取り上げた鍋島藩シリーズ3冊、藩祖鍋島直茂公を取り上げた1冊、「葉隠」を生んだ中野一門を取り上げた1冊を執筆され、今回は6冊目の著作。私も田中先生の著作は欠かさず読んでいます。
今回は、龍造寺家・鍋島家の重臣として活躍し、佐賀藩草創期に多彩な才能を持って藩の成立に貢献した成富茂安を取り上げられています。私自身、成富茂安の連肢にあたることもあり、ぜひ買い求めたいと思っています。
私は佐賀県の郷土史研究家として、福岡博先生、田中耕作先生、末岡暁美先生を大変尊敬しており、私もゆくゆくはこの先生方のような郷土文化の振興に貢献できる在野の研究家でありたい、と思っています。いずれの先生方も、著作を読むとよくわかりますが、佐賀に対する「熱い思い」が伝わってきます。また、地道な研究をされてきた足跡が窺い知れます。
皆さまもぜひご一読を。
主宰者拝

元・佐賀県庁職員の郷土史研究家・田中耕作先生の新著『成富茂安~佐賀藩の初期を支えた男-戦場に、外交に、そして治水に-』が佐賀新聞社から出版されました。田中先生は、過去、佐賀藩主を取り上げた鍋島藩シリーズ3冊、藩祖鍋島直茂公を取り上げた1冊、「葉隠」を生んだ中野一門を取り上げた1冊を執筆され、今回は6冊目の著作。私も田中先生の著作は欠かさず読んでいます。
今回は、龍造寺家・鍋島家の重臣として活躍し、佐賀藩草創期に多彩な才能を持って藩の成立に貢献した成富茂安を取り上げられています。私自身、成富茂安の連肢にあたることもあり、ぜひ買い求めたいと思っています。
私は佐賀県の郷土史研究家として、福岡博先生、田中耕作先生、末岡暁美先生を大変尊敬しており、私もゆくゆくはこの先生方のような郷土文化の振興に貢献できる在野の研究家でありたい、と思っています。いずれの先生方も、著作を読むとよくわかりますが、佐賀に対する「熱い思い」が伝わってきます。また、地道な研究をされてきた足跡が窺い知れます。
皆さまもぜひご一読を。
主宰者拝
2008年12月22日
『朝香宮家に生まれて―侯爵夫人鍋島紀久子が見た激動の時代』
こんんばんは。主宰者の石井です。
今日は、東京も夕方から雨で、気温も低く、勤務先からの帰路はとても厳しい寒さでした。

さて、今日は佐賀藩関係の本の紹介です。佐賀藩関係といっても歴史書ではなく、明治から昭和に生きたある女性の人生を描いた作品で、タイトルは『朝香宮家に生まれて-侯爵夫人鍋島紀久子が見た激動の時代』。著者は、旧佐賀藩主鍋島家の第十三代当主直泰侯爵と夫人紀久子さんの長女北風倚子さん。
この本の主人公紀久子夫人は、旧皇族朝香宮鳩彦王の令嬢で、鍋島侯爵家に嫁ぐまで、「紀久子女王殿下」と呼ばれた人。若いころの写真はとてもお綺麗です。なお、母方の御祖父様は明治天皇です。明治から昭和の激動の時代、女王として育ち、華族夫人として過ごし、敗戦後は一市民として暮らしたその人生はなかなか興味深いものがあります。とくに、晩年の暮らしについては、我々一般市民と変わらぬ暮らしぶりで、鍋島家の旧臣筋にあたる私などは、やや不憫な思いも感じました。
でも、時代の変化に暮らしぶりも激変する中でも、「家族」を大切にしてきた紀久子夫人と、著者の北風氏の思いはなんとなく伝わった気がして、なかなか素敵な本だったと思います。
皆さんも是非、ご一読を。
追記ですが、鍋島直泰氏と紀久子夫人の長男で、鍋島家第十四代当主直要氏は、今年の初夏、お亡くなりになられています。現在の当主は第十五代直晶氏(財団法人鍋島報效会理事長)とのことです。
主宰者拝
今日は、東京も夕方から雨で、気温も低く、勤務先からの帰路はとても厳しい寒さでした。

さて、今日は佐賀藩関係の本の紹介です。佐賀藩関係といっても歴史書ではなく、明治から昭和に生きたある女性の人生を描いた作品で、タイトルは『朝香宮家に生まれて-侯爵夫人鍋島紀久子が見た激動の時代』。著者は、旧佐賀藩主鍋島家の第十三代当主直泰侯爵と夫人紀久子さんの長女北風倚子さん。
この本の主人公紀久子夫人は、旧皇族朝香宮鳩彦王の令嬢で、鍋島侯爵家に嫁ぐまで、「紀久子女王殿下」と呼ばれた人。若いころの写真はとてもお綺麗です。なお、母方の御祖父様は明治天皇です。明治から昭和の激動の時代、女王として育ち、華族夫人として過ごし、敗戦後は一市民として暮らしたその人生はなかなか興味深いものがあります。とくに、晩年の暮らしについては、我々一般市民と変わらぬ暮らしぶりで、鍋島家の旧臣筋にあたる私などは、やや不憫な思いも感じました。
でも、時代の変化に暮らしぶりも激変する中でも、「家族」を大切にしてきた紀久子夫人と、著者の北風氏の思いはなんとなく伝わった気がして、なかなか素敵な本だったと思います。
皆さんも是非、ご一読を。
追記ですが、鍋島直泰氏と紀久子夫人の長男で、鍋島家第十四代当主直要氏は、今年の初夏、お亡くなりになられています。現在の当主は第十五代直晶氏(財団法人鍋島報效会理事長)とのことです。
主宰者拝